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宿 -雨宿り

(2016-04-12)
こんにちは。休日でしたよ。

しかし職場から電話がきて、
急遽、口座を作ることに。

全く何もわからないので、
都合よく、同じく休みだった母についてきてもらい、
口座を作りました。

案外簡単に作れましたが、
書くことが多いし説明聞かないとダメだし、
疲れますね(笑)

折角の休日なのに、
結局何もできなかった…。

リレー創作の最終話はもうちょっとかかりそうなので、
なんかケータイのメモ帳に書かれていた話でも。

先月くらいに書いた小説ですね。
でも完結も何もしていないので、
タイトルには1って書いておきました。
でも続きを書くかどうかはわかんないね。

なんせ舞台裏すらまだ完結していないのだから!

でも、この【宿】って話、
個人的には結構気に入っていて、
本1冊分くらい書きたいんですけど、
1か月経ってるのにメモ帳が全然更新されていない…。

頑張れ…遅筆な自分なりに頑張れ…。
リレー小説の最終話と、
舞台裏を完結させないと…。



それはともかく、
お時間がある方は追記からどうぞー。



激しく軋む窓の音が、外は大雨なのだということを、ソファの上で微睡む私に知らせた。
そういえば、眠る前に洗濯物を干したような覚えがある。寝起きの冴えない頭を回転させるが、全く思い出せない。
確認しようと、波のような形に濡れた窓から外を見ると、洗濯物を必死に取り込んでいる男が目に入った。
その男は洗濯物を全て外し終え、私の家の玄関へと駆けていく。そして見えなくなると、インターホンが私を呼んだ。その音を受け、やっと頭が冴えてきた。どうやら私は本当に洗濯物を干していたようで、見かねて通りすがった男が取り込んでくれたようだ。
私はソファから床に降り、玄関へと向かった。

「はい」
と、まるで洗濯物のことなんて知らないような声を出してドアを開けた。
「あの、洗濯物…濡れてたので」
先程はあまり顔が見えなかったのでわからなかったが、中々に端整な顔立ちの青年だ。
細かな水滴を滴らせながら、私に洗濯物を差し出す。水も滴るいい男、とは言ったものだ。
「そういえば干していたな…ありがとう」
相も変わらず、惚けながら洗濯物を受け取る。雨を吸った布の重さを腕に感じながら、彼を一瞥し、言葉を紡いだ。
「なぁ、君。礼と言ってはなんだけれど、少し雨宿りでもしていかないか?そんなにずぶ濡れでは風邪を引いてしまうかもしれない。大したものは無いが、珈琲くらいは出せるよ」
彼は顔を朱に染め、戸惑いながらも、その顔と同じく赤いスニーカーを脱ぎ、私の後に続いて居間に立ち入った。床との温度差で、彼の歩いた後には白い足跡が残っている。私は濡れた洗濯物を適当に洗い場に放り(今洗い直すつもりはない)、まだ体温が残っているであろう、私の形に沈んだソファに彼を座らせた。
「あの、ソファ…濡れちゃいますけど…」
「そんなことを気にするなら、脱げば良いだろう」
私の言葉を受け、また彼は頬を赤くする。女性に縁が無いような顔には見えないのだが。
「えっと…それじゃあ…」
なんて勿体つけながら、恥ずかしさからなのか、それとも単純に水を吸って重たいからなのか、ゆっくりと服を脱ぎ、それを床に置いた。フローリングの溝が水路のようになり、小さな水溜まりが床の上に形成された。
「全部脱いでもいいよ。その調子だと、下着も濡れているだろう?」
「いや、でもそれは流石に…」
「女の前で脱いだことはないのか?」
「無いですよ!そんなこと…!」
「ふふ、そうかそうか」
なんとも可愛らしく俯く彼を見て、もう少しからかってみたくなった私は、ソファに座る彼に歩み寄り、彼の濡れた肌を軽く撫でた。ぴくり、と軽く腕の筋肉が弾み、その腕の主は困惑の表情で私を一瞥した。
「…なんのつもりですか」
「そんなに警戒しなくても良いじゃないか。捕って食おうというわけではないんだから」
君だけではないんだよ、濡れているのは。そう耳元で囁くと、確認するように彼は私に手を伸ばした。
なんだ、積極的に動けるんじゃないか。それとも、ここまでお膳立てをしたからだろうか。据え膳食わねば男の恥とは言ったものだ。しかし私の予想に反し、彼が触れたのは、私の目元だった。
「…そこが濡れているように見えるか?」
「てっきり、泣いているのかと」
彼は真顔で、すぅっと私の涙を拭る動作をした。いや、泣いてはいないのでそれはただの動きに過ぎなかったのだが、本当に何か拭われたような気がした。
「ここに来た数々の男の中で、君みたいな奴は初めてだ」
私は床の上で崩れている服を持ち上げ、洗い場の乾燥機に放り込んだ。
スイッチを押すと、彼の脱け殻は静かにぐるぐると回り始めた。
「貴女は随分と男性に慣れているみたいですね」
「君が女性に慣れていないだけだろう」
今度は彼の横、つまり私が先程まで眠っていたソファに腰を下ろし、横顔をじっと眺めてみた。大きくて優しそうな目、しっとりとした長い睫毛、少し高い鼻、唇は濡れた寒さのせいか、顔とは裏腹に少し青くなっていた。
「服が乾いたら、帰りますから」
「そうか、なら乾燥機を止めてこよう」
「え…?」
「買ったばかりだからな、あれ。おまけに日本製だ、まさかここで空気を読んで壊れるなんてことはないだろう」
「回りくどいですね。わかりました、服が乾いたら、ではなくて、雨が止んだら帰ることにします」
そう言って、やっと彼は笑った。僕に何を期待しているのか、何を求めているのかと訊ねてきたが、私は天井を見つめながら、暇潰しだよ、と嘯いた。

私の意を汲んでというか、彼の意思を拒絶してというか、依然として雨が弱まる様子は無く、ひたすらに轟音が部屋に響く。全く、風情も何もあったものではない。服はまだ乾燥していないので、先月だったかに来た男が忘れていった服を着てもらっている。サイズは余裕があるようで、少し袖が余っている。
「ふぅ…なかなか雨、止みませんね」
私の淹れた珈琲を啜りながら、彼はそう呟く。袖が余っているせいで、萌え袖でカップを掴んでいる。可愛い。
「まだまだ帰したくないってさ」
「貴女の意思を代弁しているんですか、これ」
「君の意思は反映されないようだな」
「別にそんな…帰りたいってわけじゃ…」
言い淀み、照れ隠しのつもりなのか、彼は残りの珈琲を一気に飲み干した。
「ふうん…」
私は彼の青い唇に、自分の赤い唇を重ねた。ほんのりと苦く、ざらざらとした感触。
「ちょ…!?」
「私の淹れた珈琲と入れた舌、どっちが美味しかった?」
「本当…なんなんですか、売女か何かですか貴女は」
「怒ったのか?それとも不潔だと蔑んでいるのか?だとしたら謝ろう。私には初対面の男性への正しい接し方とか、遠慮とか距離感とかがわからないんだ。体で生きていきたし、これからもそうだからな」
世間一般的には、私のような女は売女と呼ばれていることも、体で稼ぐなんて生き方が胸を誇れることではないことも、好ましくは思われないことも、全部わかっている。しかし理解しているだけで、それを正すことはできない。生き方なんて簡単には変えられない。薬物中毒者が、一切の治療もなく生きていくことなどできないように。この家で、この『宿』で、何人ものの男を受け入れてきた私には、到底無理な話だ。
「戸惑っている…だけです。そういう人に、会ったことが無かったから」
「…君は優しいな」
「嘘なんて吐いてませんよ」
「そうか、なら君なら…私の体を目的としない、清く正しく美しい生活ができるのかな?」
「それは頷きかねます」
笑いながら彼はカップに手を伸ばす。照れると飲み物を飲むのが彼の癖のようだ。でも。
「それ、空だよ」
彼はまた笑って、今度はもうどうすることもできなくなって、少し困りながら私の顔を見つめた。
「空に祈ってみたらどうだ?帰れますようにと」
精一杯の皮肉を言ってみたが、もうそんなものは必要無かった。今の私たちに必要なのは、二杯目の珈琲と、もう少しだけ雨が止みませんように、という祈りだけだった。



ふと目を覚ますと、彼はもう居なかった。時計を見ると、どうやら日付が変わってから既に五時間が経過している。彼が何時帰ったのかはわからない。寝起きの冴えない頭を必死に動かしたが、思い出せない。ただ、貸した服だけがソファの上に佇んでいて、机の上には空のカップと、手書きのメモ。



『雨が止んだので帰ります。また雨の日に』



「泣いていない時には拭った癖に…今降っているぞ、ばか」

メモだけだと足りなかったので、
大幅に加筆しました。

『宿』と呼ばれる、ちょっと大きめの家に一人で暮らす少女。
いや少女と書くと語弊がありますね、成人してますから。

彼女にモデルは特にいませんが、
強いて言うなら、僕の今までの『経験』ってやつを、
ひたすらに人の形に仕立て上げたって感じです。
経験って言ってもあれですよ。僕童貞ですのでご安心を。

何が面白いのか、と訊かれると何もセールスポイントの無い、
まさにおかわり待ちの空のカップって感じ。

いつもは肉体関係だけで終わるのに、
肉体関係もなく、寝落ちするまで会話して…。
起きたらもう居ない、という失恋なのか?
みたいな話で、初めての感覚と、それの喪失。
って感じになってます。いや知らんけど。

ただ、男慣れしていて、弄んでいた癖に、
あっさり負けちゃってるこの少女が好き(笑)

取り敢えずは短編的な感じで、
短いですが書き切れて何より。

それでは~
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リューニャー

Author:リューニャー
メール:whale_in_the_cup?yahoo.co.jp
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生息地 北海道
職業  保育士
性別  男(21歳)
読書とゲームが好きです
PSPo2iインフラは9月29日に終了しました。
PSO2 シップ1
漫画冊数:1338冊
Twitterやってます。
→@mukootoaoto(ブログ更新情報も見れるよ!)

リンクフリーです。
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